いとこ
半年ぶり?もっとかな
ひさしぶりに、従姉妹とあった。
どこかゆっくり話が出来るお店ないかなあ?と聞くと、
いとこが、「家の近くに古い喫茶店があるけど・・・
おばあさんが、「どうぞ」って、持って来るんやけど・・・
飲み物とちょっとしたものくらいは、あると思うけど・・・」
と、いとこが、申し訳なさそうにが説明する
なんかとんでもない店のように聞こえる
ゆっくり話ができれば良いから・・・ということで、
その「すこし田舎の喫茶店」に行くことにした
一見開いているのか、閉まっているのかわからない
ようく見ると、明かりが付いてる
カランコロンとドアをあけると、
薄暗い店内に、ゲームの台が2台置いてあるのが見えた
へえ〜〜 今でも置いてるんや
なんのゲームなんだろう?
ふと往年のインベーダーゲームを思い出した
まさか?ね 分からないけど・・・^^
この半年あまりの間、忙しさにかまけて電話をしたのは一度だけだった
私が忙しいのをしっているから、滅多に彼女から電話がかかることは、無い
久しぶりに会って積もる話でもと電話をしたら、
「手術、せなあかん、近々入院する」というのだ
体は丈夫な方では無いが、お産以外に入院などしたことが無い彼女
・・・・驚いてしまった
喫茶店の奥まった所のテーブルに座った。
どことなく昭和の匂いが漂っている。
テーブルにマッチが置いてあった
珍しいものでも見たような感じだった。そういえば見かけなくなった。
そのマッチ箱を数個組み合わせて箱に仕立てているのも、なんとも昭和だ
彼女は、ココア。私はコーヒーを
頼んで、ひとしきり話し込む
私が久しぶりに電話をしたときは、
ちょうど、手術を控えて検査入院をしていた。
「虫のしらせ」なんてよく言うけど・・・
朗らかに話す彼女だが・・・・
気が付けば2時間ほどたっていた
いとことは、幼いときから姉妹同然のようにして育ってきた。
彼女は、子どもの頃から引きこもりがちな性格で、あまり友達もいない
こんなことを話せるのは、私以外には、いない
昭和の匂いが漂う、このひなびた喫茶店が、
なぜか気に入ってしまった。
退院したら、またこの店で、ゆっくり話をしようと思う