出羽島(てばじま)

毎日、厳しい寒さが続いていますが、
先週末は、青く晴れ渡って気持ちの良いお天気でした。


Mさんと用事もあって、出羽島に行ってきました。

出羽島は、徳島県南、牟岐町の沖合い約4kmの所に
浮かんでいる小さな島です。
たった一つの連絡船は、一日往復6便
朝8時半ごろの船で、島に渡ることにしました。



15分位の船旅です。
朝早いので、客のほとんどが地元の釣り人
私たちを含めて、10人足らず
ボーっと眺めている間に島に到着。

乗船客がみんな降りて、それぞれの場所に散って行った後は、
風が吹き抜ける音と、どこからかウィーンというモーターの回る音が
聞こえるだけで、し〜〜んと静まり返っています。

たまにとんびが、甲高い鳴き声で、その静けさを破ります。



   



   



用事を済ませても、帰りの船は、12時を過ぎるまで無いため
島の中を見て回ることにしました。



この島には、国の天然記念物として指定されている「シラタマモ」の
自生地があります。
これは、(私の)見た目なんの変哲も無い藻なんだけど、
すっごい貴重なものなんだそうです。
世界で4箇所しかないとか・・・
山の上まで行くと灯台があって、展望所からは、
素晴らしい景色広がります。


と、言ってもその場所は、今まで行ったことが無くて、この日が初めて、
常々、機会があれば行きたいと思っていたのでちょっとワクワク。

出羽島は、県内でも比較的温暖な気候のようで
冬真っ盛りの時に、出羽島に植えられた「さやえんどう」は、
真っ先に花をつけます。
地元紙が「出羽島でさやえんどうの花が咲きました」って、
毎年記事にします。


その記事を見ると、春のたよりがそこまで来てるって
思えて来るんです。



きれいに整備された遊歩道をゆっくり歩きます。
Mさんは、何度か訪れているので、よく知っていて
「ここには大うなぎが住んでる」とか教えてくれます。



ちょっぴり探検気分です。
しばらく行くと「椎の実」がいっぱい落ちていて
夢中になって拾ってしまいました。



大池と呼ばれる、「シラタマモ」が自生している池
澄み切ったきれいな池で、なめると淡水と海水がまざっているらしく
ちょうどよい塩加減^^
昔は、大蛇も住んでいたらしい・・・・(@_@;)



白亜の灯台

 
周りは、雄大な風景が拡がっています。



港のすぐ側に、野口雨情の歌碑がありました。
だれでも一度や二度は、口ずさんだことがあるような
童謡を数多く作った人ですが・・・ここに来たのかな???
「舟で廻れり出羽島の・・・・」読めない(^_^;)




こんな台車が、そこかしこに置いてありました。



住んでいるのは、ほとんどがお年寄り
半数近くは、たぶん住む人がいない家
「家でじっとしててもしょうがないでえな ここでは、畑を耕すか
  海に出るか位しかすることないけんな」
と、道を尋ねて話しかけたおばあちゃんが言ってました。



ここだけ時間が静かにゆったりと流れているような・・・
長閑で、ちょっと懐かしい感じのする所です。



もし機会があったら、訪ねてみてください。
きっとホッとした気分になれますから