小さな町の大きなひな祭り

徳島市内から30分ほどのところに勝浦町という小さな町があります。
そこで町のイベントとして「ビックひな祭り」が毎年開催されています。


見に行った人からは、「良かったよ」というのは、聞いていましたが、
ちいさな町のイベントだもの、それなりなんだろうなあ・・・と、思ってました。
近いし一回位は、観にいってみようかなあと思いながら、気がつけば終わってた・・
みたいな感じでした。
                      

行く気があれば、ちゃんとこの日って決めとかないとあかんよね
                          
それで一日お休みになった土曜日
ちょうど3月3日ひなまつりの2日後に
昼夜逆転(仕事が夜中過ぎまで)の娘を誘って、行ってきました。
                         

町に入ると、
いきなり家々の軒下に、おひな様が、たくさん居られるじゃないですか。
ちょっと妙な風景・・・だって普通おひな様は、お座敷にあるものだし・・
玄関先とか、軒下に飾るものじゃないし・・・(^_^;)
                         
                               

メイン会場に着くと、
お天気も良いし土曜日だし、ぞくぞくとたくさんの人たちが、詰めかけています。
もともと木工所だったところを、そのまま会場にしているので、外観は木工所^^
ええ!?ここが?という感じもします。
 
                          

      
                           

会場に入ると、かなり広いスペースに、ものすごい数のおひな様が、
所せましと飾られていて、圧倒されます。

みんな同じようなお顔に見えるんだけど、よ〜く観ると、
お一人お一人全然違うお顔をしています。
古くて歴史的に、貴重そうなものもありました。
            
                      
    
                    
         
                         

ここにあるおひな様たちは、一度はどこかの
お宅の女の子の幸せを願って飾られていたものです。
           
              

いつしか飾られなくなったおひな様を、供養し飾ってくれるというのが、
徐々に知れ渡り、今は全国からおひな様が送られてくるそうです。
また里親も探していて、もうすでに、日本各地は、もとより、
海外までもたくさん送り出しているそうです。
                       

初めての開催が昭和63年。もう20年以上続いてるんですね。
ちょっと驚きです。                        

係りの方に伺うと、「今、約3万体飾っているけど、
 飾ってないものが、まだ7〜8万体ある」とのことでした。
                            


入場料は大人300円
「すべてボランティアでやっています。本当は無料でみてもらいたいんやけど、
光熱費や維持費がかかるんで、もらうようになったんです。」と
申し訳なさそうに話されてました。
そして「また来て下さい。(来てくれて)ありがとう」なんて、言葉に
心が、和んでしまいました。
                        

   
                      
 
                     
          
メイン会場をでて、車で10分ほど走って、「坂本」という地域に行きました。
山の急斜面に張り付くように民家が建ち並ぶ長閑な山里です。
「おひな様の奥座敷」と称して、民家の軒下に思い思いの工夫を凝らし、
おひな様を飾り始めて、今年10回目。

地元の人たちの思いと努力が感じられ、見応えがありました。
とくにその奥まった所にある旧家のひな飾りは、圧巻でした。


                            




「飾るの大変でしょ」と地元の方に声をかけると
「たいへんやけど、こうやって皆きてくれるでえなあ。
   また来てくださいよ。ありがとう」


普段は、静かな山里が年に一度の賑わいです。
たくさんの人がおひな様を観に来てくれるのが
とてもうれしい、そんな気持ちが感じられました。
      
                        

                            
        
   徳島だけだそうです。遊山箱です。
   桃の節句、ご馳走を詰めて、野山や川原、海辺・・・地域によって
   場所は、違うのですが、春の一日を過ごします。
   ピクニックみたいなものかな?
                               

                      

旧家のひな飾りは、きれいに整えられた庭で、おひな様たちが、
戯れているような趣がありました。
                                        
                
思ってた以上に見応えがありました。
そして、暖かい感動がありました。
                       
ちなみに、昼夜逆転の娘は、半分寝てました(ーー゛)